<内容>
1936年、イギリス・リヴァプール。失業中のデヴィッド(イアン・ハート)は、共産党の集会に参加。それは、スペインで起こったファシストのクーデターを阻止するため、義勇兵を募る集会だった。演説に共感したデヴィッドは、恋人キットを残してバルセロナへ旅立ち、POUM(マルクス主義統一労働者党)のアラゴン地方の部隊に参加する。犠牲を払いながらも理想のために戦い続ける彼らだったが、反スターリン主義をうたうPOUMは、スターリン権力を背景とした共産党政府から圧力を受けるようになる…。
<見どころ>
イギリスの名匠ケン・ローチ監督が、スペイン内戦の映画化に挑んだ意欲作。一貫して労働者の日常を描いてきたローチ監督だが、歴史上の出来事を取り上げるのは本作が初めて。理想を掲げ内戦に参加した労働者たちの側からスペイン内戦の真実に迫り、感動的な作品に仕上がっている。テーマが壮大になっても、労働者や社会へのローチの真摯な目線は変わっていない。主人公である等身大のイギリス青年を演じるのは、イギリスの実力派俳優イアン・ハート。その他のキャストも、物語の義勇兵同様、世界各国から集められた。また、このような大掛かりな物語にも関わらず、他のローチ作品同様、撮影は物語順に進められたという。脚本も撮影当日渡すという方法を取っており、よりエモーショナルな演技を引き出すことに成功している。
<受賞歴>
1995年 カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞
1995年 ヨーロッパ映画大賞
1995年 セザール賞最優秀外国語映画賞