<内容>
1956年、夏。中年の農夫オロフ(ロルフ・ラスゴード)は仕事に明け暮れる日々の中、独身のまま、ひとり田舎に暮らしていた。文盲で計算も苦手なオロフの代りに収穫を売りに行ってくれている、少し胡散くさい青年エリック(ユーハン・ヴィーデルベリ)だけが彼の友人である。ひとり住まいの薄汚さに気づいたオロフは、ある日、メイドの募集広告を出す。退屈な仕事のはずだったが、応募してきたのは、エレン(ヘレーナ・ベリストレム)という名の身なりを整えた美しい女性であった。以来、炊事や洗濯を手早く片づけるエレンの姿に、オロフの心は惹かれていく…。
<見どころ>
白夜に包まれたスウェーデンの風景の中で、少年のような心を持つ中年男と過去を秘めた女が織りなす愛の物語。監督と脚本はイギリス出身ながら、スウェーデン映画界で活躍する「ゴシップ」のコリン・ナトリー。農夫オロフ役にはTVシリーズ「刑事マルティン・ベック」シリーズで堅実な演技が評価されているロルフ・ラスゴード、謎の女エレンには「ゴシップ」でもナトリー監督と組んだヘレーナ・ベリストレム、青年エリック役は「あこがれ美しく燃え」のユーハン・ヴィーデルベリがそれぞれ扮し、愛憎絡み合う複雑な人間模様を演じきっている。
<受賞歴>
1999年「サン・セバスチャン映画祭」審査員大賞