<内容>
16世紀は、スウェーデンの片田舎。“キリスト受難の日”である今日、豪農テーレの一人娘カーリンが遠くの教会にローソクを捧げに出掛けてゆく。召使い同然に扱われている身重のインゲリが付き添っていたのだが、彼女はまだあどけなく美しいカーリンに嫉妬し、途中で同行を渋ってカーリンを1人で行かせてしまう。そしてカーリンは、途中出会った3人の浮浪者に親切心から弁当を振舞うのだが。
<見どころ>
中世スウェーデンの民間伝承「ヴェンゲのテーレ殿の娘」をもとに、「女はそれを待っている」の原作者ウラ・イーサクソンが脚本を執筆した、ベルイマンの世界的名作。暴力と復讐という絶望的な世界と、宗教によってもたらされる救いと希望の出口を、精悍に描き出している。インゲリが口にする、“オーディン”とはスウェーデンに根づいていた原始宗教の戦いの神である。
<受賞歴>
1960年 カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞、特別賞
1960年度 ゴールデン・グローブ賞 外国映画賞
1960年度 アカデミー賞外国語映画賞