<内容>
1976年、イギリスのマンチェスター。グラナダ・テレビのレポーター、トニー・ウィルソンは妻と共に、たった42人の前で行われたセックス・ピストルズのライブを目撃。新たな時代の始まりを感じ、相棒エラスムスと共にインディ・レコード会社ファクトリー・レコードを設立。イアン・カーティス率いるジョイ・ディヴィジョンと「ファクトリーは何も所有せず、アーティストが全てを所有する。アーティストはクリエイティヴに自由で、やめるのも自由」という無謀な条件で契約する。成功の兆しが見えた1980年、イアンが突然の自殺。打ちのめされるトニーだったが…。
<見どころ>
画期的なインディ・レコード会社ファクトリー・レコードの社長で、伝説のクラブ<ハシエンダ>のオーナーだったトニー・ウィルソンを中心に、70年代後半から90年代初頭にかけて起こった“マンチェスター・ムーヴメント”の立役者たちの栄光と挫折を鮮やかに描く。トニー・ウィルソンに扮した「80デイズ」の人気コメディ俳優スティーヴ・クーガンの巧みな語りは、ドキュメンタリー形式の演出に完璧にマッチ。妻役は「家族のかたち」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のシャーリー・ヘンダーソン。ジョイ・ディヴィジョン、ハッピー・マンデーズらに扮した役者たちもそっくりなだけでなく、熱演を披露。ロビー・ミュラーによる色褪せたドキュメンタリータッチの映像も、まるで当時の映像を見ている錯覚に陥らせる。“マンチェスター・ムーヴメント”の時代に青春を送った「アイ ウォント ユー」のマイケル・ウィンターボトム監督が、80年代特有の熱狂を見事に浮き彫りにした音楽映画の傑作。
<受賞歴>