<内容>
フランス革命直後の北イタリアのM市。身に覚えのない妊娠をしたO侯爵夫人は、子供の父親に名乗り出るよう呼び掛ける奇妙な新聞広告を出す。その数カ月前、Mの要塞がロシア軍に陥落した。司令官である大佐の娘O侯爵夫人は兵士達に襲われそうになったところを、ロシア軍の伯爵に助けられる。家族の元に戻った侯爵夫人に伯爵は結婚を申し込む。亡き夫に操をたてる夫人は時間を稼ぐうち、妊娠の徴候が現れ…。
<見どころ>
ヌーヴェル・ヴァーグ作家エリック・ロメールのコスチューム劇。ドイツ・ロマン派を代表するクライストの短編小説の映画化。原作に忠実に格調高く綴る。謎解きのミステリーの要素と侯爵夫人の気高い生きざまが、見事に織り成されたロメールの1970年代の最高傑作の一つ。夜の室内はロウソクのみ、昼は自然光のみで撮影された、繊細な映像美もみどころ。
<受賞歴>
1976年カンヌ国際映画祭審査員特別賞