<内容>
勤勉なサラリーマンの夫と子供と暮らすローラ(シリア・ジョンソン)。毎週木曜日の街での買い物とその後の昼食や映画鑑賞を楽しみにする平凡な主婦だ。ある日、買い物帰りの駅のホームで眼にゴミが入ってしまったローラに、中年の男(トレヴァー・ハワード)が声をかける。医師である彼は手際よくゴミを取ってくれた。その後も偶然の再会が重なり、顔を合わせるうちに、二人はお互い惹かれ合う。
<見どころ>
平凡な主婦の淡く切ない不倫の恋を描いた、「アラビアのロレンス」のデヴィッド・リーン監督の初期傑作。繊細で抑制が効いた演出が素晴らしく、特に主人公の心の機微を伝えるシリア・ジョンソンによるモノローグとラフマニノフの『ピアノ協奏曲第二番』の音楽が、効果的に用いられている。原作・脚色は、デビュー作から本作までリーンとコンビを組んだイギリスの戯曲家ノエル・カワード。恋愛映画の名作として外せない一本。
<受賞歴>
1946年 カンヌ国際映画祭グランプリ、批評家賞
1946年度 ニューヨーク映画批評家協会賞女優賞(シリア・ジョンソン)