<内容>
1980年代、チャウシェスク独裁政権下のルーマニアの首都、ブカレスト。ある晩、年老いたラザレスク氏は救急車で病院に搬送されるが、次々とたらい回しにされてしまう。ラザレスク氏の体調はどんどん悪化し、衰弱した氏に死の影が静かに迫る。
マイケル・ムーア監督がアメリカの医療制度を追求した「シッコ」同様に、本作も共産政権下の医療の現場を通して、低所得者を切り捨ててしまう当時の奇妙な社会を鋭くあぶりだしていく。
<見どころ>
監督は1967年ルーマニア、ブカレスト生まれのクリスティ・プイウ。「ラザレスク氏の最期」は「Six Stories from the Bucharest Suburbs(ブカレスト郊外での6つの物語)」と題した連作の1作目。2作目以降は彼が生まれ育った70~80年代のブカレストを描くドキュメンタリー的な作品を構想中とのこと。ルーマニアで最も期待されている60年、70年代生まれの監督達の一人である。
ルーマニアは現在、世界の映画祭で最も注目を集めている国。2005年、本作のカンヌ映画祭『ある視点』部門賞の受賞を突破口に、2006年の「12:08 East of Bucharest」が最優秀新人監督賞を、2007年には「4 Months, 3 Weeks and 2 Days」が最高賞のパルム・ドール受賞を果たしている。
<受賞歴>
2005年 カンヌ国際映画祭 「ある視点」賞
2005年度 アカデミー賞外国語映画賞 ルーマニア代表作品
2006年 インディペンデント・スピリット賞 外国映画賞ノミネート
<2008年8月の放送予定>
8月8日 6:00
8月26日 8:00